外国為替証拠金取引(FX)のプレーヤーさんなら、一度は誰でも意識したことのある「ストップロス」(強制決済といった方が良いかな?)・・・初めてご覧になられる方もいらっしゃるかもしれませんので、FX 取り引きに共通して設定される、このストップロスルールについて簡単に説明したいと思います。まず、外国為替背証拠金取引(FX)は、ご存知の通りマージン取引(信用取引)ですので、預託証拠金(早い話が与信枠に対する担保です)をベースに、何倍かの総代金分の取引が出来る点で非常に人気が高まっています。要は、現物取引では10万円を元本に、それを1000万円にするなんてことは雲を掴むような話ですが、FX先物取引のようなマージン取引では、決して不可能ではないと思います。(実際に出来ていませんが・・・)話を元に戻しますが、この預託証拠金は、自身の取ったポジションがアゲインスト(含み損)になればなるほど不動産担保ローン力が低下していき、最終的に預託証拠金では賄いきれないほどの含み損が発生する前に、実損を食い止めてしまおうというのが、上記の「ストップロスルール」であります。(改めて言うほどのことではありませんが・・・)ある意味、取引会社側の保身的なルールでもありますが、皆さんは保有中のポジションが強制的に決済されてしまいますので、常にこのストップロスと背中合わせで取引を行っている訳であります。ここで、本題に入ります。私が実際に外国為替証拠金取引(FX)の共通ルールであるこの「ストップロスルール」を見たときに最初に感じたことは・・強制決済はいいけど、市場でプライス出るのかしら?ということです。実際に記憶の新しいところで、昨年12月末の強烈な円高を思い出します。当時NZDなどは85円台と驚異的な水準にあり、ある意味バブルでした。その兆候を作ったのが本邦勢(日本人)中心で、外債投資に躍起になったことに起伏していたようですが、ある時をきっかけに連鎖的な一斉投売り状態となり、僅か7営業日で10円近く下落したことを記憶しています。当時は、銀行や証券でもNZ債や豪ドル外貨預金など、頻繁に売り出していた時期ですが、この急落により殆どの本邦勢(特に証拠金取引の個人投資家)が相当傷めつけられたそうです。そこで問題となるのが「ストップロスルール」です。実際のフローを見ているわけではないので、推測でのお話になりますが、例えばNZDのロングポジション(買い持)が一斉にストップロスに掛かったとすれば、証拠金取扱会社は一斉にNZDの売り注文を出す訳です。当然、一社二社の話ではなく、取扱会社何十社が一斉にNZD売り注文を出さざるを得ない状況になったとすると、市場規模の小さなNZDなどは、当然脱毛をカバーしきれなくなるものと思われます。特に東京タイムでは、100本程度(1億NZD=証拠金取引では10000単位となるのかな?)出れば相当大きなインパクトを与えると思いますので、当然連鎖的にその他の市場参加者も相乗りで売ってきます。まさにスパイラルです。オセアニアを得意とするANZ銀行(オーストラリアニュージーランド銀行:通称アンズ)でもプライスが出ないなんて事になると、皆さん個人投資家はシステム上で決済されてしまうから良いものの、取引会社が果たしてカバーしきれるかが疑問で、その結果取引会社が大きな損失を被り、最終的には顧客に被害が波及する恐れもあるのでは?って思っています。まぁ、私の考えすぎかもしれません。ですが・・・外国為替証拠金取引(FX)の市場が広がるにつれ、レバレッジ200倍などと、過剰なレバレッジで回転を効かせる取引会社もあるようですが、ポジションを多く取る、取らせるということは、上記のようなリスクも含んでおり、即座に会社を破綻に追い込む可能性もあります。FXと投資信託の本場米国では、上記のような前例もあり、法的にレバレッジは上限100倍までと規制されていたはずですよ。本当の顧客サービスを見失ってしまいそうですが、あまりに過激なレバレッジ設定をして、問題が発生した際には、金融庁も規制に乗り出すのではないでしょうか?